不服審査法の目的条文でよく間違える‥
- 目的条文の覚え方
- 解法テクニック
を分かりやすく解説してほしい
そんな悩みに答えます。
- 目的条文をゲーム感覚で解くテクニックが分かる
- 目的条文の背景が理解できる
- 例題にチャレンジできる
- 比較表で確認できる
✔︎ この記事を信頼性
学生時代は野球一筋で、全く勉強してこなかった僕が、
2年間予備校でみっちり行政書士の試験勉強をして行政書士資格を取得。
- 予備校で学んだ分かりやすい解説
- 自分なりに発見した誰にでもわかるような解法テクニック
を昔の自分でも分かるように、素人目線で解説!
✔︎ 読者さんへメッセージ
目的条文は頻出テーマ
これは、不服審査法に限ったことではなく、どの科目でも同じです。
ここにたどり着いたあなたには、こんな悩みはありませんか?
- どれもそれっぽいこと書いていて見分けがつかない
- 違法と不当、何が対象だったかすぐ忘れてしまう
僕も最初は目的条文は得意ではなかった。過去問は解けるけど、新しい問題になるとしっかり間違えていました。条文も長いし、嫌いでした。
しかし、一つの解法テクニックを学んだことで、
嫌いだった目的条文の問題が「ラッキー問題」に変わった。新しい問題に出会っても、100%正解できるまでに。
このパートに費やす時間がなくなり、他にパートに力を向けることができるなど僕にとって、かなり大きい収穫になりました。
本記事では、その解法テクニックを紹介。それではどうぞ〜
※0円のWeb講義という近道
最近はオンラインで学べる予備校も増えており、忙しい社会人にはstudyingの方が早く学べるかもです。
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ゲーム感覚で解く【解法テクニック】
解法テク:キーワードを思い出して、問題文を斜め読みしながら見つける。
たったこれだけです。これが、最短で解ける解法テクニックです。
これは、法律問題というよりも、単なる「キーワードを探し出すゲーム」と考えるべき。もはや、「大人版ウォーリーを探せ」といっても過言ではありません。
他のパートとは違って、条文を覚える必要もなければ、問題を全部読む必要もなし。それくらい簡単な問題であって、本試験でも秒殺で解き終えるべきテーマです。
それでは早速やり方を見ていきましょう。
解法テクの手順
まずは、探し出すキーワードを把握します。
例えば選択肢に、
とあれば、
- 「違法」しか書いてなく、「不当」が抜けている
- 「簡易迅速」は入っているが、「公正」が抜けている
以上のことが分かり、誤りと判断できます。この作業ができれば、どの問題も解けます。
<行政不服審査法1条 目的>
この法律は、行政庁の違法又は不当な処分その他公権力の行使に当たる行為に関し、国民が簡易迅速かつ公正な手続の下で広く行政庁に対する不服申立てをすることができるための制度を定めることにより、国民の権利利益の救済を図るとともに、行政の適正な運営を確保することを目的とする。条文引用先
知識も付けたら鬼に金棒
もちろん、上記のやり方で全問正解できますが、キーワードを暗記していくうえで、事件訴訟法と混ざりやすいのも事実です。
違法だけだったかな?不当もだっけかな?
こんな経験がある人は下記も覚えてみてください。これも超簡単です。
目的条文の背景が分かれば、混ざらなくなります。
審査請求と訴訟の違い
ポイントは、目的の違い
審査請求の目的
- 訴訟ではなく、行政庁に「もう一度審査して」と請求をすること
→不当レベルでも審査請求OK
訴訟の目的
- 訴訟を行い、裁判所で違法性かあるかを争うこと
→不当レベルでは訴訟できない
これは国家賠償法でも同じですが、国を相手に訴訟を起こす為の法律だから、違法のみ争える。
「簡易迅速」も同じ覚え方
こちらも、目的に照らし合わせると覚えやすいです。
審査請求は、「裁判は時間かかるし、お金もかかるからそこまでは‥。でも、訴えたい!」そういう時に行使するものです。
「時間かかるの嫌!」って人のために「簡易迅速」に終わる手段が審査請求。
- 審査請求=簡易迅速かつ公正
- 裁判=慎重かつ公正
裁判だと、1年2年とか平気でかかるんだよね
このように背景を理解すれば、暗記していくより安全にキーワードを覚えていけます。
- 審査請求は、簡易迅速
- 訴訟は、慎重
解法テクのおさらい
- キーワードは
「違法又は、不当」
「簡易迅速かつ公正」
「国民の権利利益の保護」の3つ - 条文の背景まで理解したら最強
例題:Try it!
頻出パターンで例題を作ってみると、こんな感じです。キーワードを探して回答してみよう。
Q.行政不服審査法の目的条文はどれか
答え:イ
いかがでしたか?簡単に解けましたか?
特徴の比較表
不服申立て | 事件訴訟 | |
目的 | 国民の権利利益の救済 | 国民の権利利益の救済 |
審査機関 | 行政機関 | 裁判所 |
審査範囲 | 違法+不当 | 違法 |
手続 | 書面・非公開 | 口頭・公開 |
長所 | 簡易迅速 | 慎重公正 |
短所 | 公平性に疑問 | 審理の長期化 |
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